里山利用の切枝栽培
1.産地
川西市若宮地区は市の中西部に位置し、隠れた山里の雰囲気が漂う集落です。その昔、大都市周辺に野菜、花、果樹の産地が出来た(輸送範囲の限定)ように、この若宮地区においても同様に産地形成がなされ、江戸時代から(栽培開始の起源不詳)切枝栽培が行われてきました。
水田面積は少なく、日照条件も悪いところが多いので、里山を利用することで規模拡大(経営安定)を図ってきたと考えられます。
2.栽培品目等
- 黄金ヒバ、朝鮮マキ、マサキ、大王松、サツマスギなどの常緑樹、クロモジなどの落葉樹
- 寒ざくら、木蓮、ツバキなどの花物、正月門松用のクマザサ、ヤブサンザシ など
遠く市街地が見渡せるような里山の頂上付近まで栽培地があります。